1 /*-------------------------------------------------------------------------- 2 Project: Horizon 3 File: rdt_Sender.h 4 5 Copyright (C)2010 Nintendo Co., Ltd.. All rights reserved. 6 7 These coded instructions, statements, and computer programs contain 8 proprietary information of Nintendo of America Inc. and/or Nintendo 9 Company Ltd., and are protected by Federal copyright law. They may 10 not be disclosed to third parties or copied or duplicated in any form, 11 in whole or in part, without the prior written consent of Nintendo. 12 13 $Rev: 28630 $ 14 *-------------------------------------------------------------------------*/ 15 16 ////#include <stdafx.h> 17 18 #ifndef NN_RDT_SENDER_H_ 19 #define NN_RDT_SENDER_H_ 20 21 22 #include <nn/rdt/CTR/rdt_define.h> 23 24 #include <nn/types.h> 25 #include <nn/Result.h> 26 27 28 namespace nn { namespace rdt { namespace CTR { 29 30 31 class SenderImpl; 32 33 /*! 34 @brief @ref Initialize に渡す初期化情報がまとめられた構造体です。 35 */ 36 struct SenderConfig{ 37 void *pWorkBuf; //!< Senderインスタンスがワークメモリとして使用する領域を指すポインタ。 38 //!< 8byteアライメントが必要です。ワークメモリは、 39 //!< Sender::SENDER_WORKBUF_SIZEサイズ以上の量を確保してください。 40 void *pSendBuf; //!< 送信バッファの先頭アドレスを与えます。 41 u16 sendBufSize; //!< pSendBufで指定した送信バッファのサイズ(単位はByte)です。 42 u16 nodeId; //!< UDS通信における相手のノードID 43 u8 port; //!< UDS通信において使用するポート番号 44 u8 padding[3]; //!< パディング 45 #ifdef _WIN32 46 SOCKET sock; 47 #endif 48 }; 49 50 51 /*! 52 @brief データの送信側を表現するクラスです。 53 54 Senderクラスの使い方を示します。以下の説明では、@ref Process の呼び出しに 55 ついての言及を省いていますが、実際にはゲームフレーム程度の周期、あるいはそれ以上の 56 周期で@ref Process を定期的に呼び出すことが必要となります。 57 58 1. Senderクラスのインスタンスを作成します。 59 60 2. @ref Initialize を呼び出し、インスタンスを初期化します。 61 (このとき、Senderインスタンスが内部で利用するワークメモリと、送信バッファ用の 62 メモリを割り当てます) 63 64 3. @ref Open を呼び出し、リモートで動作しているReceiverインスタンスへの接続を 65 試みます。 66 67 4. 状態がSENDER_STATE_OPENEDに遷移したら、送信したいデータを小分けにして、 68 @ref Send を繰り返し呼び出します。 69 70 5. 全データを送信し終えたら、@ref Close を呼び出し、これ以上送信すべきデータは 71 存在しないことをリモート側に伝えます。 72 73 6. 状態がSENDER_STATE_CLOSEDに遷移したら、@ref Finalize を呼び出し、Sender 74 クラスの後始末をします。 75 */ 76 class Sender{ 77 public: 78 static const size_t SENDER_WORKBUF_SIZE = 32 * 1024; //!< Senderインスタンスが必要とするワークメモリのサイズです。 79 80 /*! 81 @brief コンストラクタです。 82 83 Senderインスタンス利用可能にするには、後で @ref Initialize を 84 呼ぶ必要があります。 85 */ 86 Sender(void); 87 88 89 /*! 90 @brief デストラクタです。 91 92 @ref Finalize が呼ばれずにデストラクタが呼ばれた場合は、 93 ここで@ref Finalize が呼ばれます。 94 */ 95 ~Sender(void); 96 97 98 /*! 99 @brief インスタンスを初期化します。 100 101 初期化が成功すると、内部で暗黙的に、@ref nn::uds::EndpointDescriptorが2つ消費されます。 102 初期化に失敗した場合は、@ref nn::uds::EndpointDescriptorは消費されずに返ります。 103 この呼び出しでインスタンスに渡したメモリは、@ref Finalize を呼び出すまで 104 確保しておく必要があります。 105 106 @param[in] config 初期化パラメータをまとめた構造体。詳細は SenderConifg を参照してください。 107 108 @return 初期化処理の結果を返します。具体的には、 109 @ref ResultSuccess, @ref ResultNullPointer, @ref ResultInvalidSize, @ref ResultAlreadyInitialized, 110 その他、UDS APIが返しうるリザルトコードが返される可能性があります。 111 */ 112 nn::Result Initialize(const SenderConfig &config); 113 114 115 /*! 116 @brief Senderインスタンス使用していたリソース(送信バッファ・エンドポイントディスクリプタなど)を解放します。 117 118 @return ありません。@ref Finalize の呼び出しは必ず成功します。 119 インスタンスの初期化がされていない状態で @ref Finalize を呼び出した場合は、 120 何も起こらずに関数呼び出しから返ります。 121 */ 122 void Finalize(void); 123 124 125 /*! 126 @brief 接続要求を出すリクエストを発行します。 127 128 リモートのReceiverインスタンスへの接続リクエストを発行します。 129 この関数の呼び出しが成功すると、SENDER_STATE_OPEN_REQUESTED状態に遷移します。 130 実際に接続を開く処理は、@ref Process 内部で実行されます。 131 132 @return リクエストが受諾されれば、成功が返ります。 133 インスタンスの状態がSENDER_STATE_CLOSED以外のときにこの関数を呼び出すと、失敗が返ります。 134 具体的には、 135 @ref ResultSuccess, @ref ResultNotInitialized, @ref ResultUntimelyFunctionCall 136 が返される可能性があります。 137 */ 138 nn::Result Open(void); 139 140 141 /*! 142 @brief 接続を閉じるリクエストを発行します。 143 144 これ以上送信すべきデータが無いことを相手に伝える目的で 145 呼び出されることを想定しています。 146 この関数の呼び出しが成功すると、SENDER_STATE_CLOSE_REQUESTED状態に遷移します。 147 実際に接続を閉じる処理は、@ref Process 内部で実行されます。 148 149 @return リクエストが受諾されれば、成功が返ります。 150 インスタンスの状態がSENDER_STATE_OPENED以外のときにこの関数を呼び出すと、失敗が返ります。 151 具体的には、 152 @ref ResultSuccess, @ref ResultNotInitialized, @ref ResultUntimelyFunctionCall 153 が返される可能性があります。 154 */ 155 nn::Result Close(void); 156 157 158 /*! 159 @brief データを送信バッファに書き込みます。 160 161 呼び出しが成功したことが確認できれば、データは送信バッファにコピー済みと 162 なりますので、pBufが指していた領域を破棄しても構いません。 163 送信バッファの空きが不足していて、要求したサイズのデータを全て書き込む 164 ことができない場合は、この関数呼び出しは失敗します。このとき、送信バッファには 165 データは1Byteも書き込まれません。 166 @ref Send が失敗した場合は、少し時間をおいてからリトライしてください。 167 送信バッファに書き込まれたデータが実際に送信される処理は、@ref Process 関数の 168 内部で実行されます。 169 170 @param[in] pBuf 送信データの先頭を指すポインタ。ヌルポインタであってはなりません。 171 @param[in] bufSize 送信データのサイズ(単位はByte) 172 0を指定した場合は、何もせずに非エラーの値を返します。 173 174 @return 送信バッファにデータを書き込むことができたかどうかの結果が返されます。具体的には、 175 @ref ResultSuccess, @ref ResultNotInitialized, @ref ResultDoNothing, 176 @ref ResultSendBufferIsNotAvailable, @ref ResultUntimelyFunctionCall が 177 返される可能性があります。 178 */ 179 nn::Result Send(const void *pBuf, size_t bufSize); 180 181 182 /*! 183 @brief 通信処理を進行させます。実際の通信処理は、この関数の内部で実行されます。 184 185 アプリケーションは、この関数を少なくとも毎ゲームフレーム程度の間隔で 186 呼び出す必要があります。 187 また、実データを送受信する局面においては、この関数を数回、連続して呼び出すことで、 188 送受信のパフォーマンスを改善できることがあります。 189 この関数呼び出し1回では、最大でも1400Byte程度の通信処理が行われるだけですが、 190 @ref Sendにてやや大きめのデータをRDTライブラリ内部の送信バッファに書き込んだ後、 191 この関数を複数回呼び出すことで、より多くのデータを送信できる可能性が生まれます。 192 具体的なセッティングにつきましては、basicサンプルデモなどを参照してください。 193 なお、この関数の実行中は、他のメンバ関数(@ref Send など)を呼ばないでください。 194 動作保証外となります。 195 Senderインスタンスの状態遷移も、この関数の中で行われます。 196 197 @return 一連の通信処理の結果が返ります。具体的には、 198 @ref ResultSuccess, @ref ResultNotInitialized, @ref ResultResetReceived, 199 そのほか、UDS APIが返しうるリザルトコードが返されます。 200 */ 201 nn::Result Process(void); 202 203 204 /*! 205 @brief 処理を中断します。 206 207 プレイヤーの指示により、通信を強制的に中断したい場合などに 208 呼ばれることを想定しています。 209 この関数呼び出しにより、Senderインスタンスは SENDER_STATE_CLOSED 状態に移行します。 210 この関数は、例外的に、@ref Process の実行を待たずに処理が実行されます。 211 212 @return ありません。@ref Cancel 呼び出しは必ず成功します。 213 */ 214 void Cancel(void); 215 216 217 /*! 218 @brief Senderインスタンスの状態を取得します。 219 220 @return 関数呼び出し時点でのSenderインスタンスの状態が返されます。 221 */ 222 enum SenderState GetStatus(void) const; 223 224 225 /*! 226 @brief 擬似的にパケロス率を設定します(デバッグ用)。この関数は、将来のリリースにおいて予告無く削除される可能性があります。 227 228 @param[in] per 0 <= per <= 100の値を与えます。 229 230 @return ありません。 231 */ 232 void SetPacketLossRatio(int per); 233 234 235 /*! 236 @brief Senderインスタンスの詳細な内部状態をプリントします(デバッグ用)。この関数は、将来のリリースにおいて予告無く削除される可能性があります。 237 238 @return ありません。 239 */ 240 void PrintDebugInfo(void) const; 241 242 243 private: 244 /*! 245 @brief コピーコンストラクタは封印します。 246 */ 247 Sender (const Sender&); 248 249 250 /*! 251 @brief 代入演算子は封印します。 252 */ 253 Sender& operator=(const Sender&); 254 255 256 /*! 257 @brief プライベートメンバ変数。 258 */ 259 SenderImpl *m_pImpl; 260 }; 261 262 263 }}} // namespace nn::rdt::CTR 264 265 #endif // end of NN_RDT_SENDER_H_ 266