チャイルドパーティクルは、発生源である親パーティクルの速度を自身の初速として継承することにより、親パーティクルと同じ軌跡で移動させることが出来ます。更に初速として継承した速度に対して変化を与えることで、より自然な動きを表現することができます。
ここでは、「チャイルドの場合は親から速度を継承」を使ったこの様な表現を紹介し、その設定方法について説明します。
チャイルドパーティクルの設定方法は、こちらを参照してください。
CreativeStudio で以下の場所に用意されているサンプルデータを読み込みます。
" %NW4C_ROOT%/SampleData/Effect/Intermediate/ManualResource/Snow_Crystal_Particle/Snow_Crystal_Particle.cptl "
アニメーション全体を確認する為に、タイムラインの長さは 300 フレーム以上に設定してください。
サンプルデータは、雪の結晶 Snow_Crystal_Particle を発生源として、以下の 2 つのチャイルドパーティクルが放出されます。
1 つ目のチャイルドパーティクルは、雪の結晶と全く同じ軌跡を描きながら移動することで、雪の結晶をほのかに輝かせる効果を表現しています。
(1)コンテンツパネルで Snow_Crystal_Glow_Particle を選択してパーティクルセットパネルを開きます。
(2)パーティクルセットパネルの「全般」を確認します。「チャイルドの場合は親から速度を継承」のチェックボックスが ON になっています。
この設定で、Snow_Crystal_Glow_Particle は、発生源となる Snow_Crystal_Particle から放出される時、受け継いだ速度を自身の初速として継承することで全く同じ軌跡を描きながら移動します。
(1)Snow_Crystal_Glow_Particle のパーティクルセットパネルの全般にある「チャイルドの場合は親から速度を継承」のチェックボックスを OFF にします。
(2)Snow_Crystal_Glow_Particle は、発生源となる Snow_Crystal_Particle からの速度を継承しない為、静止した状態でやがて寿命とともに消滅します。
このように、チェックボックスを ON / OFF するだけでチャイルドパーティクルは、発生源となる親パーティクルから放出される時、受け継いだ速度を自身の初速として継承させることができます。
2 つ目のチャイルドパーティクルは、落下する雪の結晶の軌跡に沿いながらも、空気抵抗により徐々に速度を失う結晶のしずくを表現しています。
チャイルドパーティクル Snow_Crystal_Shine_Particle を使用して、発生源である Snow_Crystal_Particle から放出される時、初速として継承した速度に変化を与える方法について説明します。
(1)Snow_Crystal_Shine_Particle を選択し、パーティクルセットパネルの全般にある「チャイルドの場合は親から速度を継承」のチェックボックスが ON である事を確認します。
(2)パーティクルセットパネルの速度で「加減速の倍率」を変更します。
(3)スライダーを動かして、加減速の倍率を変更すると、プレビュー画面で初速として継承した速度の変化を確認できます。
このように、チャイルドパーティクルが初速として継承した速度に対して変化を与えることで、より現実的な動きを表現する事ができます。